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WORKS


抱えていた課題

ダイバーシティ経営の施策の一環として、社内向けのイベントを企画。
多様性について社員が気づきを得られるようなプログラムを模索していた。

実現した結果

人の声からオリジナルグラフィックを生成するプログラムを社員向けに実施。
一人ひとりの違いが可視化されたことで、多様性について楽しみながら学ぶことができた。


「fontgraphy(フォントグラフィー)」は元々、2019年にDeNAの創業20周年を記念してリリースしました。
どんな人にも強みがあり、誰でも主役になれるという20周年のテーマを表現するため、一人ひとりの「声」からパーソナライズされたロゴを生成するというサービスです。
その後、大日本印刷(以下、DNP)から依頼を受け、DNP向けにカスタマイズしたものを「fontgraphy for DNP」として提供しました。

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ダイバーシティを気軽に体感できる方法はないか

DNPでは、グループ全体にダイバーシティを浸透・定着させるため、2000年の初め頃からさまざまな取り組みを開始。
2021年2月に社内向けのイベント「ダイバーシティウィーク」を開催するにあたり、社員が気軽に参加でき、人との違いを楽しめるようなプログラムを検討していました。

スマートフォンに話しかけるだけで、多様性を可視化

DeNAが開発したfontgraphyというサービスを新たにDNP向けに改良しました。
社員やその家族がスマートフォンに話しかけるだけで、AIが声質を分析し、その分析結果によって「DNP」の文字のフォントとイメージ画像を選定。
それらを掛け合わせることで、話者一人ひとりに合わせたオリジナルのグラフィックを生成するというものです。

自分のものだけでなく、他の社員から生成されたグラフィックも全て一覧で見られるので、「人との違いや多様性をビジュアルで感じられたのが楽しかった」という声を多くの方からいただきました。

works fontgrapny 02


声からグラフィックを生成するクロスモーダル(※1)生成

fontgraphyを開発するにあたり、まずはDeNAの社員約800人から音声データを集め、その音声を人手により声の印象で評価しました。
具体的には、一つひとつの音声に対して「甘い、クール、生き生きした」など8つの印象タグをそれぞれ4段階のスコアで付けています。
そして、Monotype社が持つフォントを活用し、画像と並行してそれぞれ分類。
あなたの声はこういう印象なので、そのイメージに近いフォントと画像を掛け合わせて生成したグラフィックがこちらです、というUXになっています。
声の印象を音声から予測する部分と、フォントとイメージ画像の印象をグラフィックに反映させる部分にAIを活用しています。

※1:クロスモーダルとは、視覚と聴覚など、本来別々とされる知覚が互いに影響を及ぼし合うこと。

project member

YUSUKE KAMO マネージャー
SHOTA TAKAYAMA AI研究開発エンジニア
YUSUKE NAKASHIMA MLOpsエンジニア
YOSHIHISA WATANABE プロデューサー
TAKAYUKI KOMATSU フロントエンドエンジニア
KAORI SATO クリエイティブディレクター
YUKI KAWARAGI ディレクター

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