抱えていた課題
近年研究分野での発展が著しい画像生成技術をプロダクト内で実用化する、新しいユーザー体験を模索していた。
AI×企画という新しい切り口の施策で、画像生成技術のエンタメ化に挑戦した。
実現した結果
最先端の画像生成技術によってデザインされた、オリジナルキャラクターを生成。
ゲーム内はもちろん、ゲーム外のプロモーションでも活用された。
スマホゲーム『逆転オセロニア』は2016年より毎年4月1日にエイプリルフールにユニークなイベントを開催してきました。2022年は、画像生成技術を使って今までにない斬新なエイプリルフール企画を実現しました。
総勢10,000体の新規キャラクタービジュアルを公開!
画像生成技術を使い、10,000体の新規キャラクタービジュアルをゲーム内ニュース画面に掲載しました(現在は掲載終了)。普段ゲーム内には存在しない「夢」属性をもった数え切れないほどのキャラクターが突然あらわれるという『驚き』を提供する企画です。
人気キャラクターにそっくりな「対戦相手」を生成
『逆転オセロニア』の人気キャラクターである「ヴィクトリア」「アズリエル」「レグス」にそっくりなキャラクターで、その名も「ウィクトリア」「アスリエル」「レクス」をAIで生成し、ゲーム内で使用可能なキャラクターとして実装しました。決戦イベントの対戦相手として登場し、バトル報酬にて当該キャラクターを入手できます(キャンペーンは終了しております)。
診断メーカー連動企画などゲーム外のプロモーションにもAI技術を活用
AIをより身近に感じてもらいたいという思いから、自身の名前を入力することで、AIが生成した逆転オセロニアのキャラクターがランダムで1体登場する擬似ガチャ企画、【診断メーカー連動企画】新キャラ登場!?AI診断パレードも開催しました。
画像生成技術により大量の画像アセットを作成
『逆転オセロニア』が保有する大量のキャラクターの画像データを一部抜粋し、 GAN (Generative Adversarial Networks) と呼ばれる手法でAIに学習させることで、逆転オセロニアらしいビジュアルを備えたキャラクター画像の大量生成に成功しました。
この技術を応用し、既存のキャラクターに似ているキャラクターの画像を生成しています。更にキャラクターボイスを音声合成技術で付与し、プレイヤーが実際に使用可能なキャラクターとしてゲーム内に実装しました。また、タブレット端末のような大画面に対応するために画像を高画質化する超解像モデルの開発も行いました。
参考サイト
https://note.com/othellonia/n/ne67abb5e81c3
https://dena.com/jp/article/3688/
https://dena.ai/news/othellonia-aprilfool-ai/