AIで交通事故を削減する
警察庁によれば、平成29年の日本での交通事故は約47万件に達しています。喫緊の社会課題である交通事故に対して、私たちは最新のAI技術とビッグデータ分析技術を活用した交通事故削減サービスの研究開発を進めています。現在、車載カメラ、ドライブレコーダ、専用端末を搭載した大規模車両走行実験を実施しています。
交通事故の要因の大半は、周辺状況を把握する「認知」、どのような行動をとるか決定する「判断」におけるミスが大半を占めると言われています。事故を削減するためには、「認知」「判断」におけるミスの潜在的原因となる危険行動を検知することが重要となります。
これに対し、私たちは車載カメラから得られる映像や各種センサ情報、地図情報に基づいて、脇見、車間距離不足、急ブレーキなどを検出する危険運転行動検出技術を開発しています。これは、映像情報、センサ情報の総合的な処理が必要となる難度の高い技術開発です。例えば脇見の検出では、最新のコンピュータビジョン技術を駆使して車内カメラの映像情報からドライバーの顔の姿勢を読み取ることに加え、センサ情報や地図情報に基づいて、脇見が危険な状況下にあるのか判定する、データサイエンスのアプローチも必要となります。コンピュータビジョンの研究者とデータサイエンティストが生データを前に日々議論しながら、これら困難な課題にチャレンジしています。
DeNAならではの強みを最大限活かしつつ、交通事故削減サービスの1日も早い実現を全力で進めてゆきます。